●間質性肺炎ってどんな症状なの? |
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イレッサによる副作用の間質性肺炎がどんなに酷いものかはあまり知られていません。2002年から2003年当時、私たちの家族が経験した「イレッサによる副作用被害の間質性肺炎」とは、一旦発症するとまず救いようがないと言われるほど恐ろしいもので、報告されている死亡者が5年で706人という数字からみてもこの副作用がいかに恐ろしいものであるかご理解頂けると思います。 |
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現在では、多くの命を犠牲にした当時の被害を教訓にして対策も取られ、医療現場でも対処法が確立して死亡する被害は減少の傾向にあります。 |
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◆間質性肺炎ではないかと、どんな時に気付くの?
服用している患者も、常に側にいる家族も、異常に気付くのは難しいのがこの間質性肺炎です。元もとの病気が肺ガンですから普段より多少の息切れもあったり微熱があったりしている中での、ほんの少しの異常・息苦しさなどは見過ごされがちで専門の医師でも発見するには難しいと言われています。 |
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服用から一日で間質性肺炎に罹った患者さんが私たちの会員の中にいますが、大体は服用開始から暫くの間は手遅れにならないために最も注意が必要です。そのためにも、新規投与を受ける患者さんは、徹底した医師の管理の下での使用を厚労省でも指導していますが、イレッサ服用には最低40〜50日は入院しての服用を厚労省でも推奨しています。一部に出回っている間違った情報(危険はありません。素晴らしい効果を示します)等を信じないで用いて下さい。 |
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◆副作用ってどんな症状が出るの? |
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息苦しく少しでも多く酸素を吸い込みたい感じで呼吸が荒く速くなります |
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全身に赤い発疹が出て,酷い皮膚のただれや水泡があります |
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痛みを伴うとか吐き気がするとかの症状は患者さんにより出る人もいます |
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風邪の時のような咳や発熱がでる場合があります |
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一日に何度となく酷い下痢に悩まされます |
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口の中のただれ<酷い人は食事も水すらも取れないほどです> |
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血尿が出る患者もいます |
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この他にもさまざまな症状が出る場合があります |
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◆服用して発疹や下痢や口の中にただれ,これは間質性肺炎なの? |
服用して数日から(患者さんによって多少の違いはありますが)、口の中のただれ 発疹、下痢などの症状がありますが、このような症状はイレッサを服用した患者のほとんどに見られています。この症状はイレッサによる副作用で、間質性肺炎とは異なります。この副作用の発現は人によって大きな差があり、軽くて日常の生活にそれほど影響がないと言う患者と、少しの動きも出来ないくらい酷い状態の患者もいてさまざまです。患者さんの年齢や、その時の病状にもよりますが2〜3日で息苦しさに絶え続けることが出来ない症状になった患者も多くいますが,10日くらいの期間を経て徐々に耐えられなくなった患者など発現はさまざまです。 |
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この副作用が、間質性肺炎に繋がるのではと心配する方から相談を受けることが多いのですが、異常を感じたり,不安に感じたときは直ぐに主治医の診断を受けて下さい。間質性肺炎の兆候を早期に発見するためには、自覚症状としては咳嗽や発熱や呼吸困難感があり、血中酸素濃度の測定や胸部レントゲン撮影や胸部CT等を行うことが大切です。いつもより息苦しいと感じたらすぐに...自己判断は最も危険です。 |
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◆助からないの?
間質性肺炎とは、医師がもっとも恐れ注意を要すると言われています。対処法は、一刻でも早く発見してステロイドの大量投与療法しかないと言われています。私たちの被害者の会に、発見が早くステロイドの対処法に精通していた専門医にかかった肺ガンW期の患者ですが、命を救われ今もがんと闘い続けている生存患者さんがいます。 |
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しかし、この間質性肺炎にかかった患者のほとんどが治療法も分からないままに苦しみ通して亡くなっています。一杯に水を張った洗面器に顔をつけ続けている状態が正にこの副作用で、余りにも酷い苦しみに耐え切れず、医師より塩酸モルヒネの投与を勧められ、自ら決断したり、家族と相談して決断したりなどむごい決断に迫られて命を絶って逝かれた患者も多くいて、この被害の悲惨さが想像できると思います。くれぐれも軽く考えないで異常を感じたら早い対応で主治医への相談が必要です。 |
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2008-11 |