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●ウエブサイトは専門家でいっぱい
Windows95が発売されて既に10数年が経過、ややこしいホームページは作れなくてもブログならば誰でも手軽に開設することができる時代となり、Web上にはさまざまな情報が溢れている。趣味のサークル、家族の紹介、仲間集め,海外情報などなど多種多様の中、ここにきていっきに増えたブログの一つに病気に関する情報提供がある。
といっても提供者は素人が多いのが目に付く。何々患者会とか何々の会などの名称で病気に関するアドバイスや解説、病院の紹介と盛り沢山である。それらのブログを観察してみると、明らかに一般では禁止されている医療行為と思われるものも少なくない。これらの情報には、さまざまなところからの情報を切り抜きして掲載しているであろうと思われるものがほとんどであるが、開設者のその時、その時の都合によるものが多く、偏りや間違った表示も見られ危険と言わざるを得ない。
インフルエンザで問題となったタミフルに関しては、どこかの医師が、現時点では有効な薬であると発表すると、この発表の表面上のみをつまみ食いして奨励してみたり。ガンの治療薬にサリドマイドが有効であるとどこかの医師が雑誌に述べているのを見ただけではないかと思われるが、サリドマイドとは何たるか、どのような被害が発生して今も尚多くの人たちが苦しみ続けている現状も知らずに、安易に「サリドマイドはがんに効く良い薬」と効果のみを謳う。
もう一つ、抗がん剤の問題で憂うべき「イレッサ」と言う分子標的薬がある。2002年に販売されて5年で706人が副作用被害にあって亡くなっているが、この「イレッサ」は、今・最も注目されている抗がん剤ということもあってか実に多くの俄か専門家がWeb上に氾濫しコメントを寄せ効果を掲載して使用を薦めている。
これらの情報の多くは、製薬会社や使用を推奨している一部医師の発言を疑うことなく鵜呑みにして、HPやブログで使用を薦めている。
情報提供の内容を細かく見てみると、イレッサを見たこともなければ家族の中に使用したと言う経験もないのが読み取れる。友達から聞いた話しだったり親戚の話しが大半を占める。
ひどい一例を取り上げると癌掲示板等に書き込まれた記事で・・「私は医師です、皆さんはイレッサを勘違いをしていますがこれは抗がん剤で点滴薬ですよ..」などはまだ笑いで済まされるかも知れません。しかし、この一例一つにしても何処が間違っているのか分からない方が多いのです。(※イレッサは点滴薬ではなく飲み薬・錠剤です。)副作用の被害とはどのような症状なのかについても何一つ知らない。それなのに副作用のない素晴らし薬と効果についてのみ述べている。
ウイキペディアという情報収集のサイトがある。記事のジャンルは幅広く、一般の百科事典にはない項目も多く、インターネットのニュースでも、ウィキペディアが参考資料として紹介されることもあり、様々な観点を公正に扱うという記述の方針により、中立的で詳細かつ網羅的な情報を知ることができるということから「調べ物」という目的で利用するインターネットユーザーも多いと・・紹介されている。
このウイキペディアで「イレッサ」と検索すると、かなり詳細に掲載されている。相当に詳しい知識を有した方々による寄稿編集かと思ってしまいがちだが、「ゲフィチニブは白色-黄白色の粉末で・・」と記載されていることからして既に間違っている。訂正すると・・イレッサは茶褐色の直径11ミリ、250mgの錠剤タイプ、なのである。さまざまに出されている情報を切り貼りして寄稿した情報ではないかと想像できる。
肺がん治療薬イレッサの被害は、夢のような新薬で延命の効果は素晴らしいとネットの掲示板やさまざまに出されていた情報が、次から次と広がって大きな被害が発生した経緯を考えると、医療用医薬品を知識のない者が安易に紹介したり推奨することは慎むべきである。
2008-11

 
 
薬害被害には付きものなの? ・・悲しい非難やバッシング 間質性肺炎ってどんな症状なの?


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