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 イレッサ薬害被害者の会

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●イレッサをこの程度の認識で使用して良いの?
ご存知のように、抗がん剤とは副作用が大きく高い確率で死亡に至る危険が含まれている薬と言われています。ガンと言う病気にまだ完治薬はないのですから、患者も家族もある程度は覚悟して副作用が大きい多少は危険な薬でも治療に用いなければならないということは理解できます。常に死と言う恐怖が付きまとい続ける中を、何とか少しでも生き続けられる治療はないか、薬はないかと焦りや切羽詰った思いから、苦しくても辛くても耐えて治療を続けているという現実は少なくありません。
このような辛い治療を受けているときに、副作用はありませんとか、簡単に自宅で飲める錠剤タイプでこれまでの抗がん剤と比較すると何倍もの効き目がある素晴らしい薬があります・・と説明されると、ガン患者や家族は飛びつくのは当然です。ところが実体は違って、イレッサとは大変重篤な副作用が発症する、これまでの抗がん剤と同じように、死亡に至ることもある危険な薬・・・というより、これが抗がん剤というものと考えて、本来ならば細心の注意の中での使用が必要だった訳です。
発売されて直後、多くの患者が死亡するという出来事にも,製薬会社のアストラゼネカ社や厚労省の対応は冷ややかで使用制限などの緊急措置も取らなかった。テレビや新聞は連日被害の拡大を報道し続けたけれど、「抗がん剤治療は初めから危険は承知で治療しているはずで、ある程度の死亡は仕方がないこと。それなのに何故こんなにも騒いでいるのか、被害賠償金が目当てとしか思えない・・」、と言われる始末。
イレッサの添付文書はこれまで15回以上も更新されて、その都度危険情報が書き加えられて来ました。死亡が増える度に書き換えられて注意を促すこの情報開示のやり方は、後出しジャンケンにも似ています。この方法を改めてイレッサの危険情報の総てを示すべきだと思います。
一時、西洋人には効かないが東洋人には効果がある、特に・日本人で女性で非喫煙者には素晴らしく効くからと進められ使用を促されていましたが、今では特定の遺伝子を持った人には効果があるのではと言われている中で、遺伝子の検査もないままに推奨している医師が多くいる事を危惧しています。
抗がん剤とは死亡に至る副作用は当然で余りにもイレッサを悪者扱いにし過ぎていると言う意見が多くあります。服用患者の総数の分母を言わないで死亡数のみを示して不安を煽っている私たちの行動は間違っていると良く言われますが、製薬会社のアストラゼネカ社では情報の開示を拒否して、服用患者数と販売錠数を示して欲しいと何度も要望しているのですが未だに要求は拒否され開示されません。
アストラゼネカでは、死亡率は僅か1%程度で他の抗がん剤と比して変わらないと主張して使用を推奨しているけれど、使用患者の分母を公表しないのに1%程度の死亡率という計算の根拠が分りません。
死亡に至る危険は伏せられたままで素晴らしい薬とすすめる。
でも、自己責任でお願いしますって...? これって、どうなの。
これで良いの ? 。
2006-08

 
 
医療過誤も薬害被害も立証は難しい 医薬品副作用被害救済制度の中で弄ばれる患者たち



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