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9月 24日
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●就実大学(岡山市)薬学部 地域連携教育講座 公開講演会
9月24日、地域の薬局や病院の薬剤師を対象とした教育講座(勉強会)が岡山市の就実大学のS館において開催されました。今回の講座で取り上げられたのは2002年10月に発生した『イレッサ事件』ということで、元・薬害イレッサ訴訟の原告団団長として10年間訴訟に関わり、現在イレッサ薬害被害者の会の代表として活動を続ける、私・近澤昭雄が講師として招かれ参加しました。
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開講時間は9:30〜12:30の長時間ということで、第1部で、抗癌剤イレッサの被害による死亡被害の真実、第2部では、イレッサ訴訟の概説と、レギュラトリーサイエンス財団が製作・販売中の『イレッサ事件』本編・30分/資料映像77分の中から本編の30分を見ていただきました。 |
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参加していた皆さんは、直接医療の現場に日々携わるかたがたということで、その取り組み・真剣さはものすごく、メモをとる音が演台にまで聞こえてくるほどで、特に第2部のイレッサ訴訟の概説と、『イレッサ事件』の放映では、皆さんがこれまでに知り得たイレッサ被害事件とは違った内容で、・・この被害を薬害事件と呼び、製薬企業の営利主義・人命の軽視により拡大した悲惨な被害とはっきり示していることに、えっ!、あれ! っと戸惑われた様子も見受けられましたが、画面に食い入る視線は熱いものを感じました。 |
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一人で行う一般的な講演時間としては大体が60分、大学等の講義では一コマ90分と長いものもありますが、2時間30分もの時間を一人で受け持っての講演は始めてのこと。パワーポイント、映像等の使用を含むとはいえ、どのような進行にすれば飽きのこない、疲れてダレのこない話に出来るのかと手探りの中、悩みながらでしたが皆様の真剣さに助けて頂きながら無事に終了いたしました。 |
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折角の連休中にも関わらず参加して頂きました60名ほどの皆様には心からのお礼を申し上げる次第です。 |
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9月 6日
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●イレッサ事件DVDの試写勉強会について
18:00〜東京・池袋城北法律事務所で打ち合わせ(第3回)をおこないました。
このイレッサ事件に関する勉強会開催の経緯は、去る6月9/12の両日に東京・日本橋で行われた完成試写会に参加した薬剤師の提案で、イレッサ事件に関わった方たちには是非とも見て頂きたいもので何とか放映会とか勉強会等の名目でも開催ができないだろうかとの提案から、このイレッサ事件を製作した「医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス財団」に、会場を設定しての勉強会開催の許可を打診していたところ、そのような趣旨であればとの格別のご配慮を頂きましたことから、開催に向けての検討を続けて今回で3回目を迎えます。出来ればこの晩秋の頃までには開催が叶えばと検討を続けてきましたが、諸準備など考えると来年の春の開催が無理のないところとして準備を進めています。 |
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8月 6日
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●薬害として訴え続けたイレッサ被害と8.24
全国薬害被害者団体連絡協議会(略称・薬被連)という薬害の根絶を願ってさまざまに活動を続けている団体がある。この団体は、1999年8月、HIV訴訟の解決を機に当時個々に活動を続けていた薬害被害者団体が集まって結成されたもので、二度と再び薬害の発生は許さない !、と声を上げ続けて今年で18年を迎える(当会も2005年に加入)。今では参加団体も結成当時の6団体から12団体に膨れ上がって、ということは人命の軽視が原因として発生する薬害被害は累々と続いているということである。
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この団体の活動に、結成以来続けられてきた8月24日の薬害根絶デー、そして10月の中頃に開催される薬害根絶フォーラムがある。特に8月24日に開催される薬害根絶デーは、被害者団体を主として、これまでサリドマイド被害、スモン被害と、薬害訴訟に関わってきた弁護士のみなさんや医療関係者、関係した各省庁、それぞれの訴訟に関わってきた支援者のみなさん、その時々に、被害の実態を知りその悲惨さに共感した医薬系、法科系の学生のみなさんたちが、厚生労働省前に結集して、人命の軽視による薬害の発生は許さないと根絶を訴え続けてきたもので、特に加盟する一被害者団体としては決して欠かすことの出来ない大切な行事である。 |
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2005年の加盟以来参加して来たこの欠かすことの出来ない大切な行事とは承知の上で、私たち、イレッサ薬害被害者の会は苦渋の決断で昨年は参加しなかった。これまで11年間参加し続け、イレッサによって命を奪われた多くの被害者に代わって続けてきた訴えを、不参加として沈黙の訴えに代えることで、判決は出されてもいまだに何一つとして解決していないイレッサ被害の実態を、声なき叫びに代えると言う手段にと我々の会は選択した。 |
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イレッサ被害、、ああ、抗癌剤による副作用被害のことよね...と多くの皆さんに言われ続けてきた。被害として訴えるには難しい事件だよね...と言われ続けてきた。この思い込みは仲間として共に行動を続けてきた薬被連の一部にもはびこり、どのような説明にも誤った被害認識を改めてもらうまでには至らなかった。・・『ほとんど副作用がないので安全で自宅服用でも心配は要らないとの医師の説明で処方された医療用の医薬品を、まるでビタミン剤同様の投与がおこなわれる中で、安全な薬との医師の説明とは違って多くの患者が次々と死亡する被害が発生したもの』・・であると懇々と説明しても尚、この被害は抗癌剤の使用による被害とすり込まれてしまい理解が得られなかったこと等により生じた不協和音から、昨年の薬害根絶デーは沈黙の訴えとして不参加を決断したものであった。 |
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漸くのこと、イレッサ事件の真実が関係者の多くの方々から証言として明らかとされ始めている。その一つが、この6月に、一般財団法人 医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス財団(PMRJ)
により販売が開始されたDVD・イレッサ事件(平成29年度文部科学省選定作品)である。このDVD作成に関して、当時イレッサの承認審査に関わった群馬大学の堀内龍也教授や元国立ガンセンターの副院長で、イレッサの開発・承認審査にも深く関わり、またイレッサ訴訟では被告側の製薬会社の証人として裁判に出廷し、イレッサの使用によって生じた多くの死亡被害には目を向けず必要性のみを主張、発生した死亡被害に対しては、抗癌剤治療上に起こる仕方のない被害と証人尋問で証言主張した西條長宏医師もこのDVDの証言者として登場して、この被害は安全性の欠如から発生した悲惨な被害であったと述べて、処方した医師が、与薬する薬剤師がもっとしっかりと添付文書を読んでいれば...、防ぎ得た被害であったと思われると述べている。歳月は流れて今、だれが、どう述べているのかが問題ではなく、当時は語られなかったことも今ならば話せる時が来ているにもかかわらず、イレッサの被害を薬害被害とは認めたくない多くの皆様には、私たちの仲間の一部もそうであるようにこのDVDイレッサ事件は、単なる抗癌剤による被害として伝えているもの、時として重篤な副作用が現れることがある抗癌剤の使用により発生した避けられない死亡被害の記録、との思いでこのDVDイレッサ事件は、単なるフィクションとしか写らないのではないだろうか。 |
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今年も、8月24日お昼から、厚生労働省前周辺で薬害根絶デーが開催される。しかし...、つい先頃イレッサによって多くの死亡が発生したことなど思い出す人は少ないだろう。 |
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何も知らず、知らされずに亡くなって逝った被害者が...、これでは浮かばれまい。 |
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7月 19日
(水) |
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●武庫川女子大学 薬学部において講演をおこないました。
医薬品が引起こす健康被害と繰り返される教訓 〜イレッサ訴訟が残したもの〜 と題して11:00から12:00の一時間、抗癌剤イレッサにより大勢の死亡が発生したその経緯を一被害遺族としての講演というより被害の語り部として90名の皆さんに被害の真実を聞いていただきました。 |
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7月 7日
(金) |
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●東北大学薬学部 (青葉山キャンパス)において、非常勤講師の立場で講義をおこないました。 |
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2年次の学生約90名に対して14:40〜16:10の90分、これまでに日本で発生した薬害事件 〜繰り返される教訓〜 と題して、1948年から1949年頃に京都・島根方面で発生したジフテリア予防接種による被害から2002年7月発売直後から大勢の死亡被害が発生した抗癌剤イレッサ事件、2016年には訴訟へと発展した子宮頸がん予防ワクチン被害までを、副作用被害の拡大から薬害被害が生まれるまでを、それぞれの被害を説明しながら拡大防止の大切さを聞いていただきました。 |
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6月 12日
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●「映像で学ぶ薬害シリーズ:薬害の知識と教訓 〜イレッサ事件〜(平成29年5月・文部科学省選定作品)、」の完成試写会が東京・中央区日本橋室町の野村コンファレンスプラザ日本橋6階大ホールで開催、参加した。これは、一般財団法人 医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス財団(PMRJ)
企画・制作によるもので、この試写会は3日前の9日に、同ホールに於いて午後3時30分より開催で参加者を募ったところ多くの参加希望があり満席となったことから、二回目の開催として12日に再度の開催となったのであるが、一回目の試写会に所用があり参加ができなかった私は二回目の参加をさせていただいた。 |
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contentsとしては、イレッサへの期待、イレッサによる健康被害、市場導入と安全対策、安全対策と全例調査、製薬企業の経験と責任、医療従事者の責任、の本編30分にまとめられ、資料映像として、被害者の声33分を収録、他にも、当時の審査委員の声、KOL(キーオピニオンリーダー)の声、製薬企業の安全対策担当者コメントの全100分の構成制作されたものである。その中身には、当時・群馬大学の教授で現在は名誉教授の堀内龍也先生、そしてイレッサ訴訟では被告側(国・製薬会社)の証人として出廷し、イレッサの死亡被害よりも必要論が優先すると強行に主張していた、当時・国立がんセンターの副院長を務め、現在は日本腫瘍学界特別顧問の西條長宏先生も登場、当時の使用に対する医療現場の不備について、医師の抗癌剤に対する危険認識の欠如等について述べられている。 |
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振り返れば、イレッサの使用による死亡被害に対する訴訟とか、被害そのものについて声を上げるということは、推奨派とする方々の反対意見のすさまじさ、今でもその非難・中傷の傷は心の中いっぱいに広がって癒えることがない。医療関係者から製薬会社、偏った情報のみを信じ使用を推奨していた多くの癌患者(会)と名乗る方々など、さまざまな手法を用いてイレッサを守ろう!
イレッサをなくすな!と反対活動を繰り広げ・ネット等を用いて拡散を繰り広げていた。また、この方たちに同調したメディアが流し続けた記事・映像は、より一層の塊となって私たちに襲い掛かってきたことは、大切な家族を亡くした上に更に覆い被さってきた忌わしい出来事として生涯忘れることが出来ないだろう。 |
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2004年の7月にイレッサ訴訟が開始されて、この裁判が終了した2013年4月までの約10年間を、ただ耐えること、そして、非難が多いということは、当会のホームページをみてもらう大きなきっかけに繋がり、理解してもらう大きな手段と考えると我慢のしがいもあると受け止め、耐え続けた年月の長さを思いだす。 |
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抗癌剤の使用には、時として死亡に至る被害は決して稀ではない。しかし、その危険性を医師より説明受けて、その時々で使用するかやめるかの判断材料がイレッサの使用に際しては何も示されてはいなかった。しかしイレッサの使用による説明は確かに医師からあったのだが、副作用が軽いので安心で自宅服用も心配は要らないと言われたのみで、副作用の発現の時には既に手遅れの状態となっていた。その結果、死亡被害は全国規模へと拡大し発売から僅か一年で294名の死亡(イレッサ訴訟が開始されるまでに557名の死亡)が報告されたにも関わらず仕方のない被害と言われ、使用患者が受忍するべきもので自己責任とされてしまったことに怒り、全国で発生したイレッサ被害を個々に処方した何百人にもなると思われるそれぞれの医師の責任として良いのか、何か大きな被害拡大の原因・問題があったのではないかと訴えたことが、作為的に作られた、¨金銭目当ての原告たち¨と巧みにミスリードされ蔑まれることとなってしまった。 |
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あれから既に15年の時が流れたが、連日の行動、裁判と言う過酷な毎日の中でほとんどを失くしたこの歳月が、被害を訴え続けたイレッサ薬害被害者の会の代表で訴訟当時は原告団の団長として東西奔走した近澤と共に一致団結の中、活動をつづけた原告たち、そして被害の立証、家庭の事情等の問題で裁判には加わることが出来なかった約40名もの提訴希望者たちが語る真のイレッサの真実として、閉まりの悪くなった水道の蛇口のように、今ようやくちょろちょろと少しづつではあるが世の中に流れ出そうとしている。 |
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しかし、このイレッサによって多くの死亡被害を出したことの真実の検証は何も行われてはいない。イレッサ被害の関係者は真の真実から目を逸らし、固く口を閉ざしてじっと風化するのを待っているかのようである。 |
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一被害家族としての虚しさは消えない。 (近) |
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・・お問い合わせ・ご注文先・・ |
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6月 4日
(日) |
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balloons+(ばるーんず・とす(仙台を拠点に活動する薬害被害者支援サークル)のメンバーの皆さんたちと、仙台市・青葉区の福沢市民センターにおいて午後2時より2時間、薬害根絶問題、抗癌剤イレッサ死亡事件は解決したのか、子宮頸がん予防ワクチンの訴訟に対する取り組みや早期の解決に向けて何が必要か・・等々について意見交換を行いました。 |
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終了後、仙台駅近くの飲食店に移動して、食事をはさみながら続けて意見交換をおこないました、依然として繰り返される薬害被害、抗癌剤イレッサ事件のあの死亡はいったい何だったのか、子宮頸がん予防ワクチンの被害を若い世代にどのように伝えられるのか・・等々について食事もそこそこに20時近くまで行いました。
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5月 25日
(木) |
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●埼玉医科大学保健医療学部において、「日本で発生した薬害被害と医薬品が引起す健康被害 〜イレッサ訴訟が残したもの〜 」と題して10:30〜12:00の90分、講演をおこないました。 |
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5月 23日
(火) |
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●秋田大学医学部保健学科において講義を行いました。 |
講義時間:10:30〜12:00の90分、2年生約110名の学生の皆さん受講の中、同大学の非常勤講師の立場として「医薬品が引起す健康被害と繰り返される教訓」について講義を行いました。 |
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薬害被害の問題は、通常の授業の中ではあまり勉強が出来ない分野てあり、講義を受ける学生の皆さんはいつもよりは緊張感も抱きながらの受講と感じましたが熱心に聴いていただきました。 |
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2月13日
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●HPVワクチン薬害訴訟の東京地裁における第一回裁判が開かれた。この訴訟は全国4つの地裁に提訴されいるもので(福岡・大阪・名古屋・東京)、これからの長い年月をかけて審理が続けられることになる。国が進めているワクチン行政について、子宮頸がんの予防に関する効果の有無について、被害の実態と立証、その責任の有無について審理が続けられることになる。長い、とてつもなく長い日にちが費やされることになる。 |
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私個人としては、イレッサ訴訟の裁判で10年もの長い期間足を運び続け、もう二度と裁判所とは関わりは持ちたくないと内心では思っていたが、この訴訟には多くの知り合いの弁護士の皆さん始め、医療関係者の方たちや個人で支援に駆けつけている方たち等昵懇としている方が多いということもあって、数年ぶりの裁判参加となった。 |
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被害Iについては、これからの審理で明らかとされることを信じて注目していきたい。 (近) |
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