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HOME > Topics一覧 > 薬害イレッサ東日本訴訟総決起集会のご案内


11月26日,「薬害イレッサ訴訟の早期全面解決を求める総決起集会」が,午後6時30分より,東京・文京区本郷の文京区民センターにおいて開催され,220人もの大勢の皆様に参加していただきました。

薬害イレッサ東京支援連絡会代表委員の小池信太郎さんより開会の挨拶をいただきました。
小池信太郎さんは,全国公害被害者総行動運営委員長や公害・地球環境問題懇談会代表幹事など務め精力的な活動を日夜続けておられます。
1990年12月に東京で立ち上げられた公害・地球懇(JNEP)」では,公害と地球環境問題,水俣病や大気汚染公害、薬品公害、基地騒音公害、ムダで有害な公共事業などの訴訟団や弁護団、支援する労働組合、女性団体、農民団体、医療関係団体の活動に代表として関り,薬害イレッサ訴訟に対しても大きなご尽力を頂いています。
司会進行には,城北法律事務所の加藤 幸弁護士と,協立医師協同組合の鬼澤貴重さんのお二人に務めていただきました。 薬害イレッサ東京支援連絡会事務局次長の渡島徹さんに,事務局を代表して挨拶していただきました。

東日本訴訟弁護団事務局長の阿部哲二弁護士(左・写真)
西日本訴訟弁護団団長の中島晃弁護士(右・写真)より、裁判に関する情勢報告をしていただきました。

原告の中で唯一の生存原告として,今も肺がん闘病中の清水英喜さんのビデオレターが放映されました。
清水さんは,今も肺がんと戦っています。「延命の効果が素晴らしい新薬」,と進められたイレッサで重篤な副作用による間質性の肺炎の被害に遭って正に死の淵をさまよった経験を,当ホームページに「イレッサ副作用被害からの生還」と当時の苦しさを綴っております。がん患者の命は人にあらずと言わんばかりに,育薬にはこの程度の死亡被害は許されると主張した,アストラゼネカに対して,何の教訓もないと公言して憚らない厚労省の態度に対して抗議し,謝罪と補償をと訴えました。
東日本訴訟原告の近澤さん,里見さん,西日本訴訟で戦っている三重県の原告も駆けつけ,3名の原告が,被害に遭った悔しさと,理解が得られない苦しさなどを訴え,二度とこのような被害が起きないようにガン医療の改革と,この訴訟の早期全面解決に向って益々のご支援をお願いいたしました。
がんの中でも特に肺がんは,発見されたときには既に末期であることが多く,有効な治療薬もない中で,ある程度の副作用による死亡は仕方がないと見捨てられ続けて来たがん患者の命の重さを,家族を亡くした原告たちは,イレッサを販売した製薬会社のアストラゼネカの非業に抗議し,厚労省の,国民の命を軽視した無策さに,二度とこのような被害を起こすなと訴えました。

●衆議院議員 柚木 道義 様
「薬害イレッサ問題の解決をめざす民主党議員の会」副会長・衆議院厚生労働委員会理事を務める,柚木道義先生が臨時国会の会期も終盤を向えたお忙しい中を、会場に駆けつけていただきました。
・・生き続けたいと願い,信じて受けた治療でこのように大勢のがん患者が薬の副作用で死亡している事実に触れて驚き,民主党議員の会や厚生労働委員会の中で被害の実態を大きく取り上げ,早期全面解決の実現に向け努力して参りますと,力強いご挨拶をしていただきました。
井戸まさえ議員、宮島大典議員、川田龍平議員にも秘書のに出席していただきました。
この集会に際し,多くの国会議員の先生方より,たくさんの励ましのメッセージを寄せていただき有難うございます。
後ろの方で恐縮ではございますが,先生方のメッセージを掲載させていただきました。ご覧下さい。
JR総連(全日本鉄道労働組合総連合会) 組織部長・山崎智様

日頃よりJR総連さまには,薬害イレッサ訴訟には大きな取り組みでご支援をいただき,昨年10月には,「薬害イレッサの早期解決と被害患者の救済」の署名6万8585筆を,今年10月は「救済制度創設」の署名4208筆,東京地裁と大阪地裁あての団体署名156筆を集めて頂き,大きな訴えの力として厚生労働省,そして,地裁へ提出をさせていただきました。
生きる希望をもって苦しい治療に挑んでいる患者が,受けた治療薬の副作用で死亡する事があってはならない。今後ともこの訴訟への支援を強く取り組んで行きたいと,ご挨拶頂きました。
東京民医連たくみ外苑薬局 薬剤師・間規子様
日々,患者と直接に関っておられる立場から,イレッサ副作用被害についてお話をしていただき,このような被害は決してあってはならないこと,皆さんと共に薬害の根絶を訴えて参りますと話していただきました。

東京地評 
議長・伊藤潤一様

早朝の宣伝行動からさまざまな訴えにはいつも多くの皆様に参加していただき,共に戦って参りましたが,この決起集会にも大勢の皆様が駆けつけ参加をしていただき,全面勝利に向って頑張りましょう!! と力強いご挨拶をいただきました。
中央大学法学部の学生の方たちも,このイレッサの副作用被害についての勉強会で被害の実態を知り,支援をしていただいています。この決起集会にも数名の方たちが参加していただき,励ましのメッセージをいただきました。

全国薬害被害者団体連絡協議会 副代表・勝村久司様にご挨拶をしていただきました。
全国薬害被害者団体連絡協議会(略称・薬被連)は,9薬害と11の団体で構成された協議体で,薬害根絶を運動の柱にさまざまな活動をおこなっています。
文部科学省に対しては,教育の場に於いて薬害についてもっと教科書や副読本をもって薬害の実態を記載して怖さを知って欲しいと要望を続け,厚生労働省に対しては,薬の副作用被害に対する救済と制度の周知徹底など,薬の副作用被害や安全性に関する検討委員会に,委員を派遣するなど,活動をおこなっています。

全国薬業労働者連絡会議(全薬会議) 
代表幹事・中西功治様

1988年全国薬業労働者会議の結成以来,「国民の健康と生命を守る医薬品づく り」という目的実現のため,薬業に働く労働者の生活と権利を守る職場での闘いとともに,業界や行政との交渉を通じて,争議の解決、企業や行政の反社会的事件の責任追及,医薬品の承認や薬価決定の過程の公開,薬害エイズをはじめ,すべての薬害の完全救済などを要求,活動していると説明され,このイレッサの死亡被害に対しても,全面勝利を目指して共に戦って参りましょうとお話しをいただきました。
B型肝炎訴訟全国原告団代表 谷口三枝子様

B型肝炎訴訟は,2010年10月12日、札幌地裁での和解協議において国から出された和解案について、キャリアを切り捨てるものであり、肝炎被害者について不当に低額な賠償金額を提示するなど、全体解決にはほど遠い、極めて不十分なもの。国はキャリアを含め一人の被害者も切り捨てることなく、被害に見合う解決案を提示するよう求めていますが,国の対応は遅々と進まず,倒れる仲間も後を絶たない悲惨な状況であると,被害の実態を訴え,共に頑張りましょうとご挨拶していただきました。
薬害オンブズパースン会議、薬害対策弁護士連絡会(薬弁連)・代表の弁護士・鈴木利廣様よりご挨拶頂きました。
最後に、薬害イレッサ東京支援連絡会事務局長の小池盛明さんにより、薬害イレッサの早期全面解決のための行動が提起され、満場一致で確認されました。
私たちの戦いはまだまだ続きます。二度とこのような悲惨な被害が起きないように,二度とガン患者の命が軽々に扱われることがないように,「ガン患者の命の重さを問う」この訴訟の勝利に向かって頑張って参ります。
2時間に及んだ集会の最後に,薬害イレッサ訴訟の原告と弁護団の皆さんが登壇,会場のみなさまと共に,薬害イレッサ訴訟の早期全面解決に向って,がんばろう!!がんばろう!! がんばろう!! と三唱。
終会しました。
ありがとうございました。


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