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滋賀県大津市のJR大津駅から徒歩で15分ほどの距離,びわ湖畔に,"におの浜"はあります。この"におの浜"の一隅に,「薬害根絶の碑」が建っています。この碑は,薬害ヤコブ病和解調印当時の坂口厚生労働大臣が揮毫し確認書の調印から一年後,石碑に刻まれて2003年3月23日この地に建立されました。 |
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2012年3月25日,この,"におの浜"において,薬害ヤコブ病で家族を亡くした大勢の遺族,訴訟に尽力された弁護団が集まって勝利和解10周年記念式典が午前10時より開催されました。私は,2005年3月の3周年記念式典から2度目の参加となりましたが,再びお会いした方のお顔には7年の歳月の皺が刻まれていました。記念式典とは言っても喜びの式典ではありません。寒さに凍えながら献花する遺族の皆様に笑顔は見られません。現職の厚労大臣が自らの手でしたためた「薬害根絶」の文字,この碑を建立した前年には既に薬害C型肝炎の裁判が始まって,また,抗がん剤イレッサの副作用による大勢の死亡被害が発生しています。 |
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日本における薬害は連鎖を続けて,その教訓は生かされることなく,国や企業の言い訳文言はいつも変りません。
次は,貴方かも知れません。薬害の被害者となるのは...。 |