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 イレッサ薬害被害者の会

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第11回 薬害根絶デーが開催されました。
薬害根絶デーが開催されるに至った経緯は,今から11年前の1999年8月24日,厚生労働省の前庭に,「薬害根絶 誓いの碑」が建立され,サリドマイド・スモン・薬害エイズなどの悲惨な薬害を引き起こした反省と謝罪がなされました。しかし,今なお新たな薬害が生み出され,適切な救済がなされぬまま被害と闘う毎日が続いております。私たち,薬害被害者団体(全国薬害被害者団体連絡協議会)は,薬害の根絶と被害者救済を願い,毎年8月24日を薬害根絶デーと位置づけて,「碑の前の誓い」を中心に厚生労働省交渉・文部科学省交渉・リレートークなど,一連の薬害根絶行動を行っています。
文部科学省交渉 (10:00〜11:30)を行いました
「全国薬害被害者団体連絡協議会(薬被連)」に加盟する団体の約50名は、東京・千代田区霞が関三丁目の文部科学省16階特別会議室において、事前に提出していた要望書の内容に沿って交渉を行いました。この交渉は,民主党政権に変わって初の交渉ということで,川端達夫文部科学大臣の出席を要請していましたが公務のために出席が出来ないということで,鈴木副大臣が出席,薬被連の勝村副代表より要望書を手渡しました。。
●参加した薬害被害者団体は以下の11団体です。
 ・財団法人 いしずえ(サリドマイド福祉センター)
 ・イレッサ薬害被害者の会
 ・MMR(新3種混合ワクチン)被害児を救援する会
 ・財団法人 京都スモン基金
 ・大阪HIV薬害訴訟原告団
 ・東京HIV訴訟原告団
 ・薬害筋短縮症の会
 ・陣痛促進剤による被害を考える会
 ・スモンの会全国連絡協議会
 ・薬害ヤコブ病被害者弁護団全国連絡会議
 ・薬害肝炎全国原告団

リレートーク (厚労省前・11:45〜13:00)
約200人の人たちが厚労省前を埋めつくし、
薬害防止・薬害根絶を訴えました。

スモンの被害者が悲惨な経験を訴えました。
サリドマイドの被害者も訴えました。

薬害を発生させないで!!
企業の利益より人命を大切にしてと!!

タミフル被害者の家族も訴えました。
薬害肝炎原告も被害患者の全員救済を訴えました。
肺ガン治療薬イレッサの原告は,翌25日午後一時から開かれる最終弁論で,提訴から6年に渡る審理の結審を迎えるとあって,安心して受けられるがん治療の改革を、生き続けたいと願うガン患者の命を見捨てるなと訴えました。

日本共産党の田村智子参議院議員も激励に駆け付け,薬害の根絶に向けて尽力しますと挨拶しました。

薬害は許さないと、この日参加したたくさんの方たちが厚労省に向って訴えました。
医療従事者のみなさんが
たくさんの薬剤師の方たちが
声を枯らして訴えました

碑の前交渉 (厚労省中庭・13:00〜13:20)
薬害根絶を願って,1999年8月24日に建立された「誓いの碑」の前で薬被連の花井十五代表,他・薬被連加盟の薬害被害者の11の団体は、長妻厚生労働大臣に要望書を手渡しました。

民主党政権に変わって初めて厚労省交渉に,長妻大臣に出席していただいて,私たち薬害被害者の要望書を受け取っていただいたことにつきまして,薬害根絶に対する長妻大臣の強い取り組みを期待できるのではないかと感じました。

●厚生労働省交渉 (14:0016:00)
厚労省2階共用会議室において,厚労省より出席の各部署の担当官の皆様へ,要望書に沿って質疑応答・意見交換を行いました。

要望の6項目についての質疑では,厚労省側では一つ一つを丁寧に回答をしているといった印象を受けましたが,「薬害イレッサ事件の前面解決について」,に対する要望では,只今訴訟中の案件であるので答えることは出来ないとして被害拡大に至った経緯や今後の取り組みについての厚労省の考えは,今回も聞くことは出来ませんでした。


●厚生労働省記者クラブで会見 (16:30〜)

厚労省交渉の後,記者クラブにおいて会見を行いました。
会見には,
薬被連の勝村副代表
薬害C型肝炎原告代表の武田さん
イレッサ薬害被害者の会の近澤さん
サリドマイド被害の間宮さん
以上が代表して会見に応じました。
パレード (13時30分〜14時)
たくさんの支援の皆さんや薬害被害者が参加して、厚生労働省前から官庁街を一周するコースを、薬害は許すな!!、薬害から命を守れ!! と訴えながらパレードを行いました。
集会 (15時〜17時)・弁護士会館2階・クレオ
東京の霞ヶ関、隣接には厚生労働省や裁判所、前は日比谷公園が広がる場所に弁護士会館はあります。
その東京弁護士会館の中二階に、イベントホール・クレオはあります。
今年は、このクレオで約200人の参加者を集め、薬害根絶デーの集会が(15:00〜17:00)開催されました。
 ・・・今日までに起こされてきた数々の薬害被害者の訴え。
 ・・・薬害イレッサより報告と訴え。
 ・・・ミニ・コンサート。
 ・・・薬害肝炎から、検証会議の報告。
 ・・・行動提起・閉会挨拶

有楽町マリオン前宣伝 (17時30分〜1830時)

今年の薬害根絶デーの締めくくりに
今一度・・薬害の根絶を訴えようと、120人余りの多くの支援の皆さんと共に
夕暮れ時の銀座・マリオン前で
再び訴えました。

薬害の根絶を!!・・薬害被害者の救済を。
この日,日中は36度という猛暑。
夕暮れ時の銀座・マリオン前もまだ蒸し暑く,行き交う人達に薬害根絶と書かれた団扇を配って訴えました。
この薬害根絶デーには、たくさんの薬害被害者の皆さんが参加しました。

スモン被害の皆さん・・整腸剤キノホルムによる薬害で歩行困難となり、視力障害も伴う、被害者数は12.000人にも及んだという薬害被害です。

サリドマイド被害の皆さん・・催眠、睡眠、鎮静剤として1950年代に世界十数ヶ国で販売された薬で、その催奇形性により数千名の被害児が生まれ、今もさまざまな後遺症に悩まされ続けているという被害です。

HIV(エイズ感染)被害の皆さん・・米国売血由来非加熱血液製剤を使用していた日本の血友病患者、約5000人が次々とHIV(エイズウイルス)に感染し、感染者約1500人のうち592名(2006年9月現在)が死亡。生存被害者も重複感染したC型肝炎を抱え厳しい闘病を余儀なくされているという被害です。

ヤコブ病(CJD)被害の遺族の皆さん・・脳外科手術により移植された脳硬膜(ヒトの死体から採取され医療材料としてドイツから輸入)が原因で生じました。CJDは、治療法もなく発症から約2ヶ月で植物状態となり、1〜2年以内で多くが死に至る恐ろしい病気で、被害総数108名となり今も増加を続けているという被害です。

陣痛促進剤による被害に遭った皆さん・・陣痛を誘発・促進する薬で人工的にお産を早めた結果、母親や胎児が死亡したり、重大な後遺症が残ったりする被害です。

新3種混合MMRワクチン被害の皆さん・・1989年4月に導入された新3種混合MMR(M:はしか、M:おたふくかぜ、R:風しん)ワクチンにより無菌性髄膜炎を多発させ、180万人接種で約2千人に被害を及ぼし、死亡・重篤な後遺症も発生、認定被害者数は予防接種史上最多の1040人にも上っているという被害です。

筋短縮症被害に遭った皆さん・・医療制度の運用に基づく風邪・発熱の症状に対して不必要な薬剤注射が打たれ、この結果正常な身体で生まれた子どもが成長すると共に、手足の障害のみでなく、精神的な苦痛を受けることになったという被害です。

薬害C型肝炎ウイルス被害の皆さん・・出産時や外科手術時の出血の際、フィブリノゲン製剤や第\凝固因子製剤などの血液製剤を投与され、多くの患者がC型肝炎ウィルス感染被害を受けました。三菱ウエルファーマ(旧ミドリ十字)の推計によると、1980年以降にフィブリノゲン製剤の投与を受けてC型肝炎ウイルスに感染した患者は少なくとも1万人以上いるといわれている被害です。

イレッサ副作用被害で家族を亡くした皆さん・・2002年7月に世界に先駆けて販売された肺がんの治療薬。副作用が少ない夢の新薬と多くの専門医や製薬会社、厚労省が推奨したことで、がん患者たちは疑うことも無く服用した結果多くの患者が死亡。その人数は810人に上り今も増加しています。あまりにも軽く扱われる「肺がん患者の命の重さ」を国と製薬会社に問い提訴して戦いを続けているという被害です。
・・・薬害被害の当事者や、家族を亡くしたその遺族には、苦しみや悲しみの時効はありません。
・・・被害に遭った身体は二度と元には戻りません。
・・・薬害は防ぐことができます。
・・・だから、私たちは行動します。

・・・薬害の根絶を願って!!


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このページはイレッサ薬害被害者の会が薬害根絶デーのご報告用に作成したものです。


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