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 イレッサ薬害被害者の会

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HOME > Topics一覧 > イレッサ比較臨床試験結果に対する声明





声   明
 昨日、厚生労働省は、アストラゼネカ社が輸入販売する肺がん用抗がん剤ゲフィチニブ(商品名「イレッサ」)の第V相比較試験の結果を公表した。
 本試験では、イレッサとドセタキセル(商品名「タキソテール」)との比較臨床試験において、イレッサは1年未満の生存率でドセタキセルに劣る結果となり、有効性を証明できなかった。
 また、本試験(50施設、490症例)では、ドセタキセル群からは一人の死者もないのに対し、イレッサ群では3名の間質性肺炎による副作用死を出している。
 イレッサについては、わが国で2002年7月の承認から昨年9月までの4年余で676人の間質性肺炎等による副作用死を出す一方、これまで世界的規模で行われた4つの第V相比較臨床試験で延命効果を証明できず、既にEUではアストラゼネカ社自ら承認申請を取り下げ、米国、カナダ、スイスでは新規患者への投与が原則として禁止されている。今回の試験で5度延命効果が否定されたことなる。
 とりわけ、本試験は、わが国におけるイレッサの「承認条件」であった。
 従って、私達は、改めて承認の見直しを求めるとともに、少なくとも、米国FDAと同様に、次のとおりの措置をとることを求めるものである。
 1 既にイレッサの投与を受け医師により効果が確認された患者、臨床試験に参加する患者を除き、新規患者への投与を原則として禁止すること
 2 これまで副作用被害を発生させた責任をアストラゼネカ社と国は直ちに認め、被害の賠償をすること
2007年2月2日
薬害イレッサ原告団・弁護団
イレッサ薬害被害者の会





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