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薬害イレッサ東日本訴訟
2005年7月6日、薬害イレッサ東日本訴訟の第3回裁判は、東京地方裁判所103号法廷で、午後1:30分より開かれました。

 イレッサは、「夢の新薬」などともてはやされましたが、重篤な死亡被害が相次ぎ、2002年7月の販売開始後、05年4月末現在607人もの死亡者を生み出しました。昨年末12月17日、米・FDA・食品医薬品局が「イレッサは延命効果がない」と声明文を発表市場からの回収も検討という驚くべきニュースが流されました。このアメリカFDAの発表を受けて、英国アストラゼネカ社は、ヨーロッパ各国でのイレッサの承認申請を取り下げ、また、6月18日・FDA(アメリカ食品医薬品局)は、アメリカ国内ではイレッサの新規患者投与の禁止を通達しました。
 この対応からもイレッサが欠陥商品であることは明らかですが、イレッサをどの国より一番早く承認した日本での対応はというと、厚労省が多くの専門家を集めてイレッサ検討会を続けて4回開いて審議しましたが、・・証明は出来ないが現場では効いてる患者もいるらしい、患者のQOLを高める役割には必要な薬であるとして使用の継続を決定。安易な決定と無知識な使用などから患者の命は危険に晒され被害は拡大。・・04年11月提訴された本訴訟は、この責任を問い、医薬品における製造物責任法における欠陥とは何かを問う訴訟です。
●今回の裁判は、開廷時間が4時からとたいへん遅い時間にも係わらず101号の大法廷がほぼ満席になるほどの傍聴で埋め尽くされました。時期も梅雨時とあって今にも降り出しそうな空模様の中、いつも傍聴に来て頂く学生の方たちが試験中であったりで少ない傍聴人数を予想していたのですが、たいへん多くの方達に参加して頂きました。
裁判は時間通り午後4時開廷で始まり、はじめに原告側、被告側の提出書類の確認、次に原告訴訟代理人の意見陳述となりました。まず原告訴訟代理人の西田穣弁護士による「疫学的因果関係について」意見陳述。次に同じく原告訴訟代理人の望月晶子弁護士から「国がイレッサを承認したことの違法性と安全義務違反について」、同じく原告訴訟代理人の名取孝浩弁護士から「被告アストラゼネカの広告宣伝について」、意見陳述を行いました。最後に、原告訴訟代理人の津田二郎弁護士が「被告アストラゼネカの応訴態度について」意見陳述を行いました。
原告側訴訟代理人による意見陳述は、大法廷の隅々にまで響きわたり、被告国と被告アストラゼネカに対する抗議を込めた陳述が行われ、傍聴の人たちも真剣に聞き入っていました。
裁判は時間通り午後4時開廷で始まり、はじめに原告側、被告側の提出書類の確認、次に原告訴訟代理人の意見陳述となりました。まず原告訴訟代理人の西田穣弁護士による「疫学的因果関係について」意見陳述。次に同じく原告訴訟代理人の望月晶子弁護士から「国がイレッサを承認したことの違法性と安全義務違反について」、同じく原告訴訟代理人の名取孝浩弁護士から「被告アストラゼネカの広告宣伝について」、意見陳述を行いました。最後に、原告訴訟代理人の津田二郎弁護士が「被告アストラゼネカの応訴態度について」意見陳述を行いました。
原告側訴訟代理人による意見陳述は、大法廷の隅々にまで響きわたり、被告国と被告アストラゼネカに対する抗議を込めた陳述が行われ、傍聴の人たちも真剣に聞き入っていました。
原告側の意見陳述の後、次回の日程・提出書類などの確認や調整になるのですが、又も被告アストラゼネカは提出書類の引き延ばしを計り、裁判の遅延を行う行動に出て裁判長からも「もう少し検討すれば何とかなるのではないですか・・」と注意を受けました。この裁判の傍聴に来られている多くの人達は、このアストラゼネカの態度を目の当たりにして、イレッサの副作用被害の責任の所在がどこにあるのかをはっきりと感じたのではないでしょうか。
●裁判終了後の報告集会
 東京地方裁判所に隣接の弁護士会館の10階(1005号)において報告集会が開かれました。50人近い皆さまにご参加頂き、イレッサ副作用についてのさまざまな思いや意見、質問が相次ぎました。今回も多くの学生の方たちが裁判の傍聴から報告集会にも参加をして頂きました。イスが足らなくて立ったままのご参加となられた多くの皆さまには本当にご不便をお掛けしてしまい申し訳ありません。お詫び申し上げます。
●次回の東日本の第4回裁判期日は、9月28日(水)東京地方裁判所103号法廷・午後1時30分の開廷となっています。お1人でも多くの皆さまの傍聴で、このイレッサ副作用被害の裁判のゆくえをご注目下さい。

●原告側訴訟代理人意見陳述
西田 穣弁護士の意見陳述・・疫学的因果関係について
望月 晶子弁護士の意見陳述・・国がイレッサ承認の違法性と安全義務違反について
名取 孝浩弁護士の意見陳述・・被告会社の広告宣伝について
意見書・(被告アストラゼネカの応訴態度についての意見書)
求釈明申立書

・・ お問い合わせ ・・
イレッサ薬害被害者の会
代表・近澤 昭雄
電話・048-653-3998
FAX・048-651-8043
mail: iressa-higainokai@nifty.com
薬害イレッサ訴訟東日本弁護団
豊島区西池袋1-17-10
池袋プラザビル6階
城北法律事務所
電話・03-3988-4866
FAX・03-3986-9018
事務局長・弁護士 阿 部 哲 二


次回東日本訴訟・第4回(2005年9月28日)裁判報告