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●午後3時30分開廷しました |
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◆裁判は,まず原告側代理人による意見陳述が行われました。 |
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原告側弁護団の小池弁護士より,第1版添付文書において間質性肺炎の危険性についての注意喚起が不十分であったことを意見陳述しました。 |
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続いて,原告側弁護団の関口弁護士より,国には添付文書に間質性肺炎の危険性を十分に記載するようアストラゼネカ社を指導すべき義務があったことを述べました。 |
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この後,原告の近澤より,発売当時,まるでビタミン剤でも渡されるように娘への処方が始まり被害にあった実態を訴え,裁判所の適正な判断を求める意見陳述を行いました。 |
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◆被告側意見陳述 |
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まずアストラゼネカ社の代理人より陳述が行われ,先の,10月5日と6日の2夜連続で,フジテレビ・ニュースJapanで放送された,「肺がん夢の新薬・・その光と影」を証拠として提出し,この番組の内容について述べ,報道でも,イレッサの被害は被告側の責任ではないと言っているといった主旨の主張をし,原告等が主張している間質性の肺炎についても,発売,2002年当時のデータでは何も解明されていなかったのであって,この被害は仕方のない被害なのだ。それとも,販売を遅らせれば良かったと言うのか,と主張しました。 |
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国の陳述では,イレッサは年間で1万6千人もの患者に処方されている。この使用に対して反対している原告等の主張は理解が出来ない,と述べました。 |
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4時25分,原告,被告双方の陳述は終了 |
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この後,園尾隆司裁判長より発言があり,すでに7年近く一審で審理が尽くされて来た。このことを踏まえ,裁判所は暫く合議を行います,と三人の裁判官が一時退席,合議の後,裁判長より・・本日の弁論で終結します,判決日は11月15日午後1時15分ですと述べられて,イレッサ裁判の上告審は2回の裁判で結審しました。 |
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