|
|
|
|
|
|
2006年5月17日(水)、東京地方裁判所103号大法廷におきまして、薬害イレッサ東日本訴訟第8回裁判は午後4時より開かれました。 |
|
|
|
|
|
|
イレッサは、「夢の新薬」などともてはやされましたが、重篤な死亡被害が相次ぎ、2002年7月の販売開始後、05年4月末現在607人もの死亡者を生み出しました。昨年末12月17日、米・FDA・食品医薬品局が「イレッサは延命効果がない」と声明文を発表、市場からの回収も検討という驚くべきニュースが流されました。このアメリカFDAの発表を受けて、英国アストラゼネカ社は、ヨーロッパ各国でのイレッサの承認申請を取り下げ、また、6月18日・FDA(アメリカ食品医薬品局)は、アメリカ国内ではイレッサの新規患者投与の禁止を通達しました。 |
|
この対応からもイレッサが欠陥商品であることは明らかですが、イレッサをどの国より一番早く承認した日本での対応はというと、厚労省が多くの専門家を集めてイレッサ検討会を続けて4回開いて審議しましたが、・・証明は出来ないが現場では効いてる患者もいるらしい、患者のQOLを高める役割には必要な薬であるとして使用の継続を決定。安易な決定と無知識な使用などから患者の命は危険に晒され被害は拡大。・・04年11月提訴された本訴訟は、この責任を問い、医薬品における製造物責任法における欠陥とは何かを問う訴訟です。 |
|
|
|
●裁判所前宣伝行動・・チラシ配り |
この日は朝から生憎の雨。
少し冷たい、こぬか雨の中、裁判所前でチラシを配りました。支援の皆さん、弁護団の皆さん15人ほどで・・「イレッサの副作用被害についてご理解下さい!
ご支援お願いします!」・・と声をだして通り行く人達に訴えました。傘をさす人達のほとんどがチラシを受け取って頂き、用意した全てのチラシを配り終えました。有難うございました。 |
|
●今回の裁判は |
早稲田大学、中央大学の学生の皆さん、20名を超える大勢で傍聴に来て頂きました。
裁判は、午後4時に開廷、提出書証の確認の後、原告訴訟代理人・花垣存彦弁護士より、「これまでの薬害の歴史を振り返り、薬害訴訟の判決・和解所見・確認書から被告国と被告会社の責任について」意見陳述が行われました。続いて、鈴木麗加弁護士から「臨床試験段階での肺障害を示す肺害事象を無視した国が責任を負うのは明らかである」、という意見陳述を行いました。
また、裁判でのアストラゼネカ・国の態度を改めるよう強く抗議をしました。具体的には、まず、アストラゼネカに対しては、同社が、臨床試験が適性に行われたという、監査者の意見が付けられた報告書を提出しているのですが、監査者名、監査日付(複数回にわたって監査が行われていて、その日付を列挙しているとのことです。)をすべて黒塗りにして提出していること。原告としては、そんな部分を黒塗りにして出した、,誰が作成した文書か分からず、文書の体をなしていないという抗議をしました。
それに対するアストラゼネカ側の答えは、イギリスでは、動物愛護団体の運動が過激で、監査者の名前を明らかにするとその監査者に危害が及ぶかも知れないから監査者名を明らかにすることはできない、日付については、いつのタイミングで監査をするかということも、会社としての重要なノウハウなので、それも開示できない、というものでした。ともかく、英国アストラゼネカ本社に確認し、この点を何らかの方法で明らかにする手段を講じられるようにすることにはなりました。
国については、いまごろになって、国としての総論的主張を3回にわたって行うと言っており、今回その第1段が出てきました。しかし、その内容は、がんとは何か、がん治療にはどのようなものがあるか、というようなもので、すでに訴えてから1年半経とうとしている段階で出す書面ではありません。それでも国としては、やはりあと2回は主張を行うと言っており、現在イレッサ訴訟がかかっている東京地裁24部の部長は、「国側もそう言っているので」と言って厳しい態度には出なかった点については残念です。 |
|
|
|
◆原告側意見陳述書 |
原告側訴訟代理人・花垣存彦弁護士 |
原告側訴訟代理人・鈴木麗加弁護士 |
|
|
|
|
●裁判終了後の報告集会 |
|
裁判終了後、弁護士会館5階502会議室で報告集会が開かれました。
裁判の傍聴に来られた多くの学生の皆さんより、「イレッサとは何なのか?、副作用被害とはどのようなものなのか?、何を求めているのか? 余り理解が出来ていないので詳しく知りたい、との声がありましたので、イレッサ被害の経緯を弁護団より説明していただきました。
その後は、懇親会が行われ、こちらも30名もの方々に出席頂きたくさんの皆様との懇親が出来ました。
|
|
裁判の感想、支援者の方たちのお話、原告の話し、弁護団からイレッサ訴訟の説明などを予定しております。皆様からの質問や疑問についても遠慮なくご質問お受け致します。たくさんの皆様のご参加をお待ち致します。 |
|
|
|
|
|
|
|
●薬害イレッサ訴訟を支える会設立のご案内● |
現在、「薬害イレッサ訴訟の勝利・早期解決・薬害根絶」を一致点に、薬害イレッサ東京支援連絡会が結成されることになりました。
設立集会を7月7日(金)18:30〜20:00弁護士会館1003会議室ABCDにて開催致します。ぜひご参加ください!! |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
●今後の裁判日程● |
|
|
|
|
|
|
■東京地方裁判所 |
■大阪地方裁判所 |
|
|
7月19日(水)第9回 午後4時00〜 103号法廷
10月4日(水)第10回 午後3:00〜 法廷未定
11月22日(水)第11回 午後3:00〜 法廷未定
|
7月6日(木)第11回 午後1時15分〜
9月12日(木)第12回 午後1時15分〜
11月13日(水)第13回 午後1時15分〜 |
|
|
|
|
|
|
・・ お問い合わせ ・・ |
|
|
|
|
|
|
イレッサ薬害被害者の会
代表・近澤 昭雄
電話・048-653-3998
FAX・048-651-8043
mail: iressa-higainokai@nifty.com
|
|
|
|
薬害イレッサ訴訟東日本弁護団
豊島区西池袋1-17-10
池袋プラザビル6階
城北法律事務所
電話・03-3988-4866
FAX・03-3986-9018
事務局長・弁護士 阿部 哲二
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|