●東京・霞が関、厚労省と裁判所に隣接する弁護士会館の5階(508号)において報告集会が開催されました。
この時すでに夕暮れ・5時近くとなっていましたが50人ほどの参加者で会場にはイスが足らなくて立っている方もいらして申し訳ありませんでした。特に、たくさんの現役の学生の方達に傍聴・報告集会と参加していただきました。ありがとうございました。 |
|
|
|
|
|
|
2004年11月25日、東京地裁に、新しい薬害訴訟・イレッサ薬害被害訴訟を提起しました。肺ガン治療薬イレッサの投与を受けて、間質性肺炎などの副作用によって死亡した被害者は、2004年12月末まで実588人に上っています(厚生労働省発表)。
|
イレッサは、イギリスに本社をおく世界的な大企業アストラゼネカによって開発された肺ガン治療薬ですが、これが2002年7月5日厚労省によって輸入承認され、日本国内で販売されるにいたりました。この訴訟は、イレッサの輸入承認をした国(厚労省)と日本で販売をしたアストラゼネカの日本法人を相手どった、被害の救済を求める被害賠償請求訴訟(国家賠償訴訟)です。 |
|
|
|
提訴の意義・目的 |
(1)欠陥商品イレッサの責任を問うています。 (2)ガン患者の生命の重さを問うています。
(3)人体実験の責任を問うています。
(4)医薬品の宣伝広告・販売のあり方を問うています。 (5)抗がん剤の承認のあり方、販売のあり方、そして被害救済のあり方を問うています。
(6)(世界的な標準治療薬の早期承認とイレッサの徹底した情報公開と臨床試験を)もとめています。
|
|
●今回の裁判では |
被告アストラゼネカ社側の事情により、午後4時からと開廷が遅い時間となりましたが、にも係わらず多くの皆さまの傍聴を頂きました。傍聴席は満席で96席ですが、ほぼ一杯80人ほどの傍聴で現役の早稲田の法律を学ぶ学生の方たちが15人ほど、薬剤師の方たち・司法修習生の方、薬害被害で戦って来られた方たち、西日本訴訟の原告の方お1人も駆けつけて傍聴頂くなどたくさんの皆さまに、このイレッサ訴訟を注目して頂きました。
|
|
裁判所側のご配慮で、被害者の写真をそっと胸の所で抱いていても良いです・・との許可を頂き、傍聴席の最前列で娘の遺影と共に裁判の行方を見守ることが出来ました。感謝致します。 |
|
時間通りの開廷で始まり、まず原告訴訟代理人の意見陳述で、木下正一郎弁護士による「設計上の欠陥について」意見陳述が行われました。次に同じく原告訴訟代理人の藤田陽子弁護士から「指示・警告上の欠陥について」、同じく原告訴訟代理の鈴木麗加弁護士から「広告宣伝上の欠陥について」、同じく原告訴訟代理人から水口真寿美弁護士から「販売上の指示に関する欠陥について」意見陳述が行われました。 |
|
原告側代理人の方たちの意見陳述は、苦しみながら亡くなって行った娘の事を思い出し、このイレッサ被害の悲惨さを呼び起しながら聞いていました。
原告側の意見陳述の後、次回期日の日程・提出書類などの打ち合わせが行われ、第2回の裁判は一時間ほどで終了しました。 |
|
|
|
|