●前夜からの雨は止む気配もなく、ますます激しく地面を叩いて降る中を50人ほどの支援者が東京・文京区のアストラゼネカ社が入るビル前に集まって、申し入れに対する行動の支援と、副作用被害者に対する救済と裁判の早期解決を求めアピールを行いました。 |
この行動に参加していただいたのは、多くの薬剤師の皆さん、医療関係者の皆さん、各団体の皆さん、主婦連の元会長で現在参与の清水鳩子さん、日本消費者連名の皆さま、司法に国民の風を吹かせよう(風の会)参加団体の皆さま、公害総行動の皆さん、東京大気汚染裁判で11年も闘って勝利判決を勝ち取った原告の皆さん、高尾山の自然を守る市民の会の皆さん、川崎公害患者の会の皆さん、スモンの会、あかつき印刷労組の皆さん、自治労連など他にも多くの皆さんが結集、それぞれに「薬害は起こすな!!、起こしたら償え!!」と風雨に打たれながら抗議の声を上げました。 |
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●入り口は閉じられて連絡もつきません...。
原告代表と支援者数名は、申し入れに対する話し合いを求め18階にあるアストラゼネカ東京支社に向かいましたが、入り口は施錠されてインターホンの呼び出しも不通になっています。前もって今日の申し入れについては連絡を入れて対応をお願いしていたにも関わらず門前払いの意思表示なのです。たまたま入り口を利用しようと通りかかった女子社員に、来訪の趣旨を伝え取り次ぎをお願いした結果もどうにか総務担当マネージャーという方に対応していただく事ができました。 |
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●申し入れ交渉の対応は...
アストラゼネカ東京支社の総務担当マネージャーK氏は、私たちの訴訟、『イレッサの副作用被害についての裁判の経緯などまったく知らない』,だから、要請と言われても対応のしようがありませんとの事。『副作用被害者の団体であるホームページも一度も見た事がない』し、『全国で自社の薬により死亡被害が起きているということは全く知らない』と、詫びれることもなくまくし立てます。そして、一刻も早く退出してください、そうでないと警察を呼びますよと、まるで私たちを無頼の輩であるかのような対応です。 |
私たちは、この対応に怒りを以って抗議を致しました。被害の事情に詳しいかたとの話しを希望しましたが、このアストラゼネカ東京支店には支社長も責任者と言える者一人もいないので、申し入れの対応は出来ない。大阪の日本本社でないと要請書は受け取れないと言うのです。 |
本来ならば、訴訟中の事案ということで、原告よりの要請・要望の類は一切受け付けない、と言うのは理解しています。しかし、この事件は、問題となっている薬剤(イレッサ)は継続使用されていることで、被害は拡大しつづけていることから、訴訟中如何に関わらず、患者の命を守るという観点からどうしても話し合いの必要があると、繰り返し申し入れを行ってきたという経緯です。 |
たとえ東京支社の社員ではあっても、このイレッサの副作用被害については会社自らが認めていることで、知らないとうそぶく姿勢にはさすが唖然とするばかり、このような会社の薬を信じて、挙句には苦しみの中で家族は亡くなっていったのかと思うと、再びの悔しさがこみ上げてきました。 |
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