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薬害イレッサ東日本訴訟
2006年12月13日、薬害イレッサ東日本訴訟の第11回裁判は、東京地方裁判所627号法廷で
午前11:00分より12:00、開かれました。
 イレッサは、「夢の新薬」などともてはやされましたが、重篤な死亡被害が相次ぎ、2002年7月の販売開始後、05年4月末現在607人もの死亡者を生み出しました。昨年末12月17日、米・FDA・食品医薬品局が「イレッサは延命効果がない」と声明文を発表、市場からの回収も検討という驚くべきニュースが流されました。このアメリカFDAの発表を受けて、英国アストラゼネカ社は、ヨーロッパ各国でのイレッサの承認申請を取り下げ、また、6月18日・FDA(アメリカ食品医薬品局)は、アメリカ国内ではイレッサの新規患者投与の禁止を通達しました。
 この対応からもイレッサが欠陥商品であることは明らかですが、イレッサをどの国より一番早く承認した日本での対応はというと、厚労省が多くの専門家を集めてイレッサ検討会を続けて4回開いて審議しましたが、・・証明は出来ないが現場では効いてる患者もいるらしい、患者のQOLを高める役割には必要な薬であるとして使用の継続を決定。安易な決定と無知識な使用などから患者の命は危険に晒され被害は拡大。・・04年11月提訴された本訴訟は、この責任を問い、医薬品における製造物責任法における欠陥とは何かを問う訴訟です。
今回の裁判は午前11時より東京地方裁判所627号法廷にて開かれました。
この日も、裁判開始前10時より、原告や支援の皆さま、原告弁護団によりチラシを配ってこの裁判へのご理解とご支援を訴えました。今回は、裁判所の都合により40人で満席になる小法廷での開廷となりましたが、傍聴出来ない人がでてしまい、せっかくに足を運んで頂いたのに申し訳ございませんでした。
●今回の裁判は
定刻通りに11時00分の開廷、まず裁判長から原告側、被告側の提出書類の確認、つづいて、原告側訴訟代理人による意見陳述が行われました。原告側意見陳述は予定していた、原告側訴訟代理人の岡村実弁護士が酷い風邪を引いてしまい声が出せなくなり、代わりに木下正一郎弁護士が意見陳述を行いました。
●原告訴訟代理人・意見陳述書
  原告側訴訟代理人 岡村 実 弁護士
●裁判終了後の報告集会
裁判終了後、裁判所隣の弁護士会館に於きまして報告集会を開催いたしました。
次回裁判期日のご案内・・いよいよ来年2月7日に開かれる裁判から証人尋問が予定されています。
◆東日本訴訟の裁判期日の予定
2007年2月7日 13:30〜16:00 別府宏圀医師・証人主尋問
2007年2月7日 13:30〜16:00 別府宏圀医師・証人主尋問
2007年5月23日 13:30〜16:00 医薬ビジランス理事長・浜六郎医師・証人主尋問
◆西日本訴訟の裁判期日の予定
2007年1月31日 13:15〜17:00 福島雅典京都大学教授への反対尋問
2007年3月6日 13:15〜16:00 浜六郎医師 証人主尋問
・・ お問い合わせ ・・
イレッサ薬害被害者の会
代表・・近澤 昭雄

電話・048-653-3998
FAX・048-651-8043
mail: iressa-higainokai@nifty.com
薬害イレッサ訴訟東日本弁護団
豊島区西池袋1-17-10
池袋プラザビル6階
城北法律事務所
電話・03-3988-4866
FAX・03-3986-9018
事務局長・弁護士 阿 部 哲 二


次回東日本訴訟・第12回(2007年2月7日)裁判報告