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大阪高裁202号法廷において10:30分に開廷 |
まず,提出書証の確認が行われ,つづいて原告3人による意見陳述が行われました。
2002年7月の発売当初出されていた,=安全で副作用の少ない,そして延命の効果が大きい= という情報が溢れる中,そして医師の説明も受けた上で,何の不安も疑いもなく信じて服用させたイレッサで,何故このように苦しみながら死亡しなければならなかったのか,国も,製薬会社のアストラゼネカもごまかしの無い説明をして欲しい。裁判所は,この被害の実態をしっかりと見極めて審理をして下さいと訴えました。
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生存原告の清水英喜さんも,国の承認を信じ,アストラゼネカも素晴らしい薬としか言っていなかった。何故あのような地獄の苦しみを味わうことになったのか,その真実を知りたいと,自らの体験を元に訴えました。 |
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続いて,一審原告ら訴訟代理人による意見陳述が行われました。 |
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◆山西美明弁護士意見陳述書 |
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◆永井弘二弁護士意見陳述書 |
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◆住田浩史弁護士意見陳述書 |
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◆中島 晃弁護士意見陳述書 |
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つづいて,被告・アストラゼネカ社代理人による意見陳述 |
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添付文書の記載について,重篤な副作用情報が,どの場所に何番目に記載していようが,肺癌の治療に関る医師であれば当然知りえた筈である,と主張。 |
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原告らは,承認前に13例の副作用による死亡症例があり,この事実を隠して承認を受けたと主張しているが,この死亡の何れもイレッサが原因とは言い切れない筈である,と主張。 |
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イレッサは,かぜなどの症例に対処するものとは違って,重篤な肺癌患者に対して処方するものである。このことは,処方する医師なら当然,この危険性については知っているはずで患者に説明できなければならない,と主張。 |
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イレッサ承認当時,がん治療においての当時のレベル,出されていた当時のデータを,当時の目に戻って判断して欲しいと主張。 |
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つづいて,被告・国側より意見が述べられ |
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肺癌患者の予後をどのように認識出来るか,また,イレッサの危険性についても予見は不可能であり,原告らは,安全性に対する配慮を欠いていたと主張しているがその根拠はない。また,イレッサを処方する病院に対して,適正使用を承認条件としていた。従って国の責任は何もないと主張。
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11時45分,原告側,被告側の陳述は全て終了しました。 |
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この後,渡辺安一裁判長より,『これで終結とします。判決は5月25日午後2時に言い渡します。』 と延べられ大阪高裁における控訴審は結審しました。 |
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裁判前日,午後6時30分より,エル大阪南館において約120名の皆さまにご参加いただく中,前夜集会が開催されました。 |
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裁判開始前,8時15分より1時間,裁判所周辺と地下鉄御堂筋線の淀屋橋駅1番出口付近において宣伝行動を行いました。 |
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宣伝行動の後,9時30分〜 裁判所前の若松公園においてミニ集会を開催。
前日に,東京から駆けつけた約30人ほどの支援の皆さん,西日本訴訟を支援する各・医療関係者のみなさん,各・団体の皆さん,医学生の皆さん,主婦連元会長で現参与の清水鳩子さん,公害被害者の団体からは,東京大気裁判の原告代表の石川さん。公害地球懇のみなさま,高尾山の自然を守る市民の会事務局長の橋本さん,泉南アスベストの皆さんも,薬害被害者の団体からは,札幌の井上&浅川ご夫妻は出張先の沖縄から急遽駆けつけていただきました。中央大学の清野さんも参加してくれました。薬害スモン,薬害エイズ,薬害ヤコブの皆さん,水俣病の原告の皆さんも熊本から駆けつけて頂き,励ましのメッセージをいただきました。この後,入廷行動が行われ,原告と弁護団以外の皆さんは傍聴券の抽選が行われ,抽選に外れた方たちは裁判所に隣接する大阪弁護士会の会議室で裁判終了まで待機していただくという大勢の皆さまの参加となりました。まだまだたくさんの皆さまにご参加いただいておりますが全てを記載できなくて申し訳ございません。 |
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◆裁判終了後,大阪弁護士会館2階大会議室において報告集会を開催いたしました。 |
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●午後1時30分より,
司法記者クラブで記者会見を行いました。
◆会見記事(しんぶん赤旗) |
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●午後2時00分より
原告,支援連,弁護団は今後の行動に向けた打合せ会議を弁護士会館502号室において午後3時まで行い,2日間に渡った全ての行動を終了しました。 |
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