HOME > 薬害イレッサ訴訟 〜闘いの記録と教訓〜 (がん患者の命の重さを問う)
薬害イレッサ訴訟原告弁護団 編
SBNコード978-4-535-52063-9
判型:A5判 ページ数:248ページ
定価:税込み 3,240円(本体価格 3,000円
出版:日本評論社
内容紹介
薬害イレッサ・損害賠償請求訴訟で明らかになった抗がん剤の承認、指示警告、安全対策の問題点。今後の薬害訴訟に活かすべき教訓を示す。
目次
第1章 薬害イレッサ事件とは何か
第2章 薬害イレッサ訴訟の経過
 1 訴訟の目的と意義
 2 提訴準備と地裁の経過
 3 地裁の和解勧告と被告らの拒絶
 4 地裁判決から最高裁判決まで
第3章 訴訟の争点と立証
 第1節 はじめに
  1 アストラゼネカ社の責任
  2 国家賠償責任
  3 判決の概要

 第2節 責任論
  1 設計上の欠陥(有用性の欠如)
  2 指示警告上の欠陥
  3 市販後の責任
  4 国の責任

 第3節 損害
  1 被害の実像
  2 損害論
  3 判決の概要

 第4節 最高裁判決について
  1 はじめに
  2 最高裁判決の骨子
  3 最高裁判決の不当性
  4 おわりに

第4章 国による和解つぶし(「下書き」提供事件)
  1 和解勧告から被告らの和解勧告拒否に至る経過
  2 明らかとなった事実関係
  3 総括

第5章 薬害イレッサと運動
 1 事件の特徴
 2 被害者の会の結成と闘いのスタート
 3 支援活動
 4 国会での取り組み
 5 まとめ

第6章 薬害イレッサ事件とマスメディア
 1 薬害イレッサ事件とメデイアの功罪
 2 被害の実情や救済の必要性を伝えたメディア報道(「功」の側面)
 3 薬害イレッサ事件を通して見えたメディアの「罪」の側面

第7章 抗がん剤の副作用被害救済制度
 1 制度の意義
 2 制度の検討経過
 3 原告・弁護団が提案する制度(試案)

第8章 薬害イレッサの教訓と薬害防止
 1 はじめに
 2 医薬品の有効性評価のあり方
 3 医薬品の開発段階のリスク評価のあり方
 4 開発と市販後安全対策の関係
 5 薬害イレッサ事件とリスクコミュニケーション
 6 利益相反問題
 7 おわりに

【資料】
薬害イレッサ訴訟 がん患者の命の重さを問う
年表(事件編)
年表(運動編)
薬害イレッサ訴訟原告弁護団
CD所収資料一覧