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◆開会のはじめに |
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まず初めに,原告団代表の近澤昭雄より,皆さまにご挨拶をさせていただきました。冒頭ではございますが,原告のお1人である新潟の浦澤茂さんが,一昨日の7月25日,急逝されるという悲しいお知らせをさせていただきました。 |
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浦澤さんは,平成14年,奥さまにガンが見つかり,治療で用いたイレッサの使用法に対してさまざまな疑問を抱き,奥さまが亡くなられた後,副作用による間質性の肺炎の死亡も含めて国と製薬会社に対して訴えたいと薬害イレッサ訴訟の原告のお1人として加わり頑張って来られましたが,平成21年初め頃に今度はご自身にガンが発見されるという再びの不幸にみまわれ,地元の新潟で,おすし屋さんを営まれていましたが,お店を閉めて治療に専念の途中,68歳の急なご逝去でした。 |
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6月の半ば,浦澤さんを訪ねて新潟駅から越後線に乗り替えて4つ目,静かで小さな無人駅の小針まで出掛けました。元気な浦澤さんが車で迎えに来てくれました。二人で一杯話しをしました。涙を流して悔しさを語り合いました。自分に出来ない分申し訳ないが頑張ってくれと私の手を握り頼まれました。
つい先日のことでした。 |
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この静かな小針駅に,浦澤さんをお送りするために再び降り立ちました。・・・もう,浦澤さんの出迎えはありません。 |
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◆院内集会のご報告 |
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◆たくさんの国会議員の先生方が駆けつけていただきました。 |
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イレッサ訴訟は和解拒否となりましたので,高等裁判所に審理を移して再び戦われるここになりました。しかし,この和解拒否に関しては,厚労省自らが,各,学会に対して,「和解を受け入れる事はがん医療の萎縮に繋がる」。とする和解拒否声明を出して欲しいと依頼を出し,その声明文の下書きを作成して配るという,これが「イレッサ裁判を妨害するやらせ文書」といわれる事件です。この下書き問題には,医官トップの平山審議官を主にして,厚生労働省の医薬食品局の局長・幹部のほとんどが関与し,驚くことに小林政務官も全てを承知していたという,まさに前代未聞のヤラセ事件です。 |
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厚生労働省が作成した文書を基にして,1月28日から29日にかけて,国,日本医学会,日本臨床腫瘍学会他,等が一斉に和解拒否の会見を開き声明が出されました。裁判所より示された和解勧告は,国,企業,学会の癒着の中で打ち砕かれ高裁へと控訴される事態となったものです。 |
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この「ヤラセ文書下書き問題」に関しては,本日参加の,国会議員の先生方には国会の中でも厳しく追及して頂き,特に,民主党の議連,「薬害イレッサ問題を早期に解決する民主党議員の会」の中でも,何度となく厚労省の幹部を呼び説明を求めていただいておりましたが,厚労省の回答では,この,文書の作成についてはあくまでも業務の中の一環として行ったものであるが,少しサービスが過ぎたかも知れないとの回答がなされ,関りを持った職員,幹部に対しては処分として注意を与えたとして,この問題は収束との立場を示しています。 |
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産・官・学がスクラムを組んで訴訟を妨害するこの「やらせメール」には,大きな憤りを感じていると,本日参加の国会議員の先生方にも強い怒りを述べていただき,被害者の救済と共に真相の解明に全力で頑張って参りますと言葉を頂きました。 |
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主婦連の元・会長で,現在は参与を勤められる清水鳩子さんにも参加して頂きました。清水鳩子さんには,イレッサの副作用被害が発生した当初から関心を示していただき,訴訟に対していつも温かい励ましと支援をいただいて参りました。この日のメッセージでも・・国,企業,そして医療機関は命にかかわる問題についてもっと真剣に取り組んで頂かないと国民の命は常に危険に晒される。その人命軽視の表れがこのイレッサの問題だと思う。今後もますます真剣に取り組んで行きますと力強いお言葉でした。 |
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最後に,薬害イレッサ訴訟の早期の解決を求めていくことを確認して午後2時,閉会いたしました。 |
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各,団体の皆さま,薬害被害の団体の皆さま,学生の皆さまなど,たくさんのご参加をいただき真に有難うございました。
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